雑念日記

愛する本たちとともに送る、雑念だらけの日々。
文学・小説を中心にした簡単なレビュー。(最近面倒なので更新は程ほどに)

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『自由死刑』 島田雅彦

自由死刑
自由死刑
島田 雅彦

自由死刑=自殺みたいなものですね。この話は一週間後に自殺をすることに決めた男性が送る一週間の話です。

よくよく考えると、死ぬと決めてから本当に死ぬまでの小説って何かあるだろうか、と思うと、僕の読んでる量が追いついていないからかもしれませんが、他に思い当たるものがない。そこらへんのことを逐一、いかにも人が自殺しようと考えた時にやりそうなことを、逐一記述してあります。

で、結構『アルマジロ王』におさめられている短編とシンクロするところがあったり、純粋にそこから派生した感じのストーリーだったりもします。

誰かが死ぬことに決めたとき、それはどちらかというと衝動的で悲壮感の漂うものを想像してしまいますが、そういう印象は受けません。だからといって、それが悪いとかそういうことではなく、むしろここでいう自殺は自由な死刑であるからか、どこかしら楽観的で痛みのないものに感じます。

そのためか、最後の章であるSOMEDAYで主人公はようやくその自由死刑に課せられた自由の重みのようなものに追い立てられているようでもあります。自由って大変だな。
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