雑念日記

愛する本たちとともに送る、雑念だらけの日々。
文学・小説を中心にした簡単なレビュー。(最近面倒なので更新は程ほどに)

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『城』その2 カフカ

城

フランツ カフカ

カフカの『城』について第二回目です。

前回につづいてですが、今回は城とはなにものだという話をわからなかったなりに一応書いておこうと思います。かなり個人的な記録的要素が強いので、気が向いたら読んでみてください。

まず気になったことは、Kが結局城を見ることも、そこへ行き着くことすらできないという事実です。で、結局すべて村の人たちによる聞き伝えでしかその内情を知ることはできないというわけです。もちろん、そこには多くの作り話や誇張が含まれるものと考えられます。

とすれば、カフカは城について何を書こうとしたのでしょうか。Kという一人の人間が外部によって振り回され、なんらかの抑圧をうける、それを授ける一つの象徴として城が存在する、そういう考え方はもちろんあるでしょう。

だけど、あまりそういうことは気にならなかった。城そのものというよりは、城を対象にしたエピソードが形成される様が僕としては面白かったです。さっきも触れたことですが、城に関する情報が基本的には村人の話として形成される点がです。そして、どうやらその筋のようなものが、ある程度村人の間で共通の認識として存在しているらしい。けれども当の村人でさえ、聞いた話だったりする。

どことなく、不確かな情報で城というものが意識の中に形成される、その構造が伝承的です。それ故、村人の意識の中で城という存在は実体よりも肥大化してしまっているのではないかと思えてしまう。城がある意味で神話化されるといってよいのではないか、そう思います。

そのような神話によって、この城は村の統治を容易にしているのかもしれません。

けれども(昨日の話に少し戻るなら)異邦人であるKにはそんな神話が存在しません。ということは、ある意味でKという人物は城の本性を引き出しうる唯一の人物。(なんとなく思いついたことだったけど、やっぱりだからこそ彼は測量士なんじゃないの、これって実は)けれどもそううまくいかないのですね、残念ながら。(女の子に手を出したりするから)

結局城が何なのかはよくわかりませんでした。とりあえず思いついたことを書き連ねて記録ということで。
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