雑念日記

愛する本たちとともに送る、雑念だらけの日々。
文学・小説を中心にした簡単なレビュー。(最近面倒なので更新は程ほどに)

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『封建主義者かく語りき』 呉智英

封建主義者かく語りき
封建主義者かく語りき
呉 智英

非常に面白く読めました。

著者は自らを封建主義者であるとして、現代の民主主義を中心とした批判を繰り広げています。特に、民主主義にこそファシズムを生み出す土壌がある、とするお話。教会やギルドを中心としたコミュニティといった下支えを失うことで、人々のアイデンティティが揺らいでしまった。そこで誕生したのが「マス」と呼ばれる大衆という概念。良い時は良いのだが、ひとたび社会的不安が生じることによって、そのような溶解されてしまった人々はどこかに救いを求めようとする。それが強い政治、それを行う指導者であった。みたいな話がありました。(多少僕が余計なことを言っているかもしれません)うーん、納得。

個人的にはこの本を読んで、一度政治的なイズムについて、一通りきちんと把握しておく必要があると思い、今週末からそのあたりの本を読んでみようと思ってます。

それ以上に気になったのは、「明治維新を疑え」という最終章です。これは中身がどうこうということではなく、きっと個人的にもそのあたりの時代について、最近考えているところがあったからではないかと思います。

どういうことが気になっていたかというと、これは日本文学についてのことですが、近代文学と呼ばれるものが(どうやら聞いたり、読んだりしたところでは)、西欧からの輸入で始まったものらしいということです。そうなると、この百年ばかり、常に西欧の模倣を繰り返しているわけであります。では、新しい日本文学はいかにして生まれるのか。恐らくこれはそのような舶来物とは違った視点に立脚したところから誕生する可能性がある。なんとなく、そんなことを考えていたので、この章のタイトルが妙にひっかかりました。

とりあえず、ここらへんのことはこれからも考えていこうと思ってます。
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