雑念日記

愛する本たちとともに送る、雑念だらけの日々。
文学・小説を中心にした簡単なレビュー。(最近面倒なので更新は程ほどに)

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『個人的な体験』 大江健三郎

久しぶりに更新します。疲れがひどく、夜はすぐ寝ていたので更新が面倒でした。一応本は引き続き読んでますので、その分をこれから少しずつ。

大江健三郎の『個人的な体験』です。主人公である鳥(バード)の友人・火見子が言う、「多元的な宇宙」がおもしおろかった
「……死と生の分岐点に立つたびに、人間は、かれが死んでしまい、かれと無関係になる宇宙と、かれがなお生きつづけ関係をたもちつづける宇宙の、ふたつの宇宙を前にするのよ。そして服を脱ぎ捨てるみたいにかれは、自分が死者としてしか存在しない宇宙を後に放棄して、かれが生きつづける側の宇宙にやってくるのね。そこで、ひとりの人間をめぐって、ちょうど樹木の幹から枝や葉が分かれるように様ざまな宇宙がとびだしてゆくことになるわ。……」

『個人的な体験』は非常に明るい希望に満ち溢れた終わり方をします。問題はあのアスタリスクの部分です。僕はここが多元的な宇宙の分岐点にあたるように思えました。一方はアスタリスク後の『個人的な体験』、もう一方が『万延元年のフットボール』へとつながるような気がしてます。もちろん主人公はともに別物ですが。
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